2006.11.06 Mon
井の頭公園にて

HASSELBLAD 500C/M
先日写真家渡部さとるさんのbloghttp://www.satorw.com/を拝見していたところ、今年度日本写真協会新人賞と写真の会賞を受賞した写真家、風間健介さんが井の頭公園で自分のオリジナルプリントをなんと一枚¥1000で売っているということを知った。
風間健介さんのことは2年前新宿のペンタックスフォーラムで開かれた「風を映した街」という個展で初めて知った。夕張の風や空気がそのまままっすぐ伝わってくるような美しいモノクロ写真がとても印象に残り、家に帰るとすぐににあのねあのねと小包龍にそのことを報告した。会場に置かれていたフライヤーを職場の机に飾ってしばらくながめていた思いでがある。
その風間健介さんが自らオリジナルプリントを井の頭公園の露天でたった¥1000で売っているというのだ。俄に信じられない話だ。とにかくこの目で確かめようと早速小包龍と二人ンゴーっンゴーっと鼻の穴を通常より広げて井の頭公園に出かけてみた。
井の頭公園はお日柄もよいこともあり、いつ来てもにぎやかな場所だが今日も相当な人出であった。
露天のエリアに着くとゆっくり見逃さないように歩いた。いた。確かに。古着屋さんやアクセサリー屋さんたちに囲まれて写真を広げていた。プリントは六つ切り。モノクロはバライタもRCもどれでも¥1000。カラーは¥2000ナリ。やっぱりどの作品も美しくキレイなプリントなのだ。小包龍と二人楽しく心を迷わせ4点購入。猫田は極度の人見知りのためちょっとドキドキしたが、思い切ってご本人と少しお話してみた。今年賞を受賞したこともあり今年から来年にかけていくつか写真展があるとのこと。でもこの公園での「直接販売」にも力を入れているようで「朝の場所取りが大変だ」と話していた。
写真賞を受賞しているような写真家がオリジナルプリントを露天で¥1000で売るという、後年ちょっとした伝説になるであろうこの行為の現場に立ち会えたことにまず満足。全く欲がないとしか言いようのないその行為はちょっとすごいと思う。ちなみに森山大道さんや石内都さんも購入されたそうだ。それもなんとなくうれしい。大物と同じプリントを持っているのだ わーいわーい。
今はこのプリントを部屋のどこに飾るかが楽しみである。
そのあとややコーフン気味の頭の中を鎮めるようにふたりでしばらく公園の中を散策した。しかしにぎやかだ。もしかしたらここは日本一にぎやかな公園なのかもしれないねとということを何となくふたりで話した。ここ井の頭公園が地元の小包龍。 地元にこんなにもたくさんの人が集まってくるというのは一体どういう気持ちなのだろう。(猫
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| 散歩 | 05:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑