
Hasselblad500C/M 東京都 台東区 入谷
今日、初めて「BIG ISSUE」を買った。 一日中ビルの前に立って売っているオジさんの姿を気にかけながらも実は今まで一度も買ったことはなかったのだ。 特に理由があった訳でもなく「何となく」買わなかっただけだ。
しかし、とうとう買いたい理由が出来た。 たまたま目にした最新号の表紙はU2のボノ。 特に大ファンというわけではないが、そのカッコいい表紙に惹かれて欲しくなったのだ。
¥200持っておじさんに近づく。するとおじさんは折り紙で折ったイヌをそっと箱から取り出し、「ありがとうございます」の言葉とともに商品に添えて私に手渡したのだ。
箱の中には丁寧に折られたイヌたちがたくさん入っていた。 すごい! 不器用な私はこんな難しそうなのは折ったことがない。
オジさんは少し恥ずかしそうに「台の上にこうやって足を広げて立たせて首のところをちょっと押すと、一回転するんですよ」と教えてくれた。
新宿三井ビルの前に立つオジさん。 私は今まで知らなかった。こうやって本を買った人達にお礼として折り紙のプレゼントずっと続けていたのだろう。
おじさんは人と話すことがあまり得意ではなさそうに見えた。 私と一緒だ。 でもオジさんの折り紙は、どんな気の利いた言葉よりもオジさんの気持ちとお人柄を強く伝える力を持っているように思えた。
誠意や感謝の気持ちを伝えるのは、言葉だけじゃない。 たとえ人と話すことがあまり得意ではなくても、自分なりの気持ちの伝え方があるのだ。
オジさんに教えられたような気がした。 少し勇気をもらった気分。 (猫